rTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激療法)

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rTMS療法は、磁気エネルギーを用いて脳内の神経細胞を直接刺激することで脳の動きを正常化させ、うつ病の症状を緩和させる治療法です。
当院では、2025年8月1日にこの治療法を導入しました。(保険診療) -
中等症以上の18歳以上のうつ病の方
- ●1剤以上の抗うつ薬の至適用量を十分な期間投与しても効果が認められなかった方
- ●抗うつ薬の副作用が大きく十分な薬物療法が継続できない方
上記、どちらかを満たす場合、rTMSの対象となる可能性がございます。詳しくは担当医にご相談下さい。
rTMS療法は、うつ病のお薬(1剤以上を十分量・十分期間服用)で治療を実施しても症状がよくならない患者さんやうつ病のお薬による副作用のため、
十分な薬物療法が継続できない患者さんに対しても治療選択しとして挙げられます。低侵襲かつ限局的な治療で、身体的負担が小さいとされており、
高齢者のうつ病に対しても一定の効果が期待でされています。一方、主な副作用には頭痛や刺激部位の不快感などがあります。
詳しくは担当医にお尋ねください。
当院では適切な治療の実施の為、原則入院にてrTMS療法を行っております。
入院期間中は外出・外泊も可能でございます。
1回の治療時間は約40(20)分となります。週5回の治療を6~8週間、合計30回の治療が標準的となります。
m-ECT療法(修正型電気けいれん療法)

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電気けいれん療法(以下ECT)とは、頭部に短時間の電気を流すことで脳に発作活動を引き起こし、うつ病や統合失調症などに有効であるとされている治療法です。
麻酔薬と筋弛緩薬(筋肉の緊張を緩和するお薬)を使用して治療します。治療中は麻酔薬が効いているので、眠ったままの状態です。
ECTは有効性が高く、効果が早くあらわれることが特徴です。 -
クロザピン治療

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従来のお薬をきちんと飲んでいても思うように症状が改善しない場合、「治療抵抗性統合失調症」かもしれません。 当院では「治療抵抗性統合失調症」の治療薬として認可されたクロザピンによる治療が行える医療機関として登録されています。 クロザピンは非常に高い治療効果を持ちますが、稀に重篤な副作用が生ずるため、いくつかの問診・検査を行ってクロザピン治療が可能かどうかの判断をします。
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LAIとは

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LAIとは『Long Acting Injection』の略で、持効性注射剤やデポ剤とも呼ばれますが、長期間効果が持続する注射を用いて治療をします。 統合失調症の治療薬の1つとして使用されています。薬の飲み忘れによる症状の悪化や再発のリスクの軽減など、生活の質の向上が期待できます。 当院では多職種によるLAIを含むリカバリーチームを組織し、導入から在宅生活まで患者さんが安心して治療をうけられるように、サポートしています。
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治療に関心をお持ちの患者さんやご家族は主治医へお問い合わせください。
貴院へ通院中のうつ病の患者さんで当院での専門療法を希望される方がおられましたら、
診療情報提供書を当院までご郵送下さい。